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勉強する本当の意味とは|元教員が伝える

今回はみなさんが一回は考えたことがあるであろう「勉強の本当の意味とは」について、元小学校教員で今は学習塾の経営をしている私がお話をします。

目次

勉強は無意味なのか

結論から言うと勉強には大いに価値があります。

しかし今の日本の学校では「勉強」とは嫌なものである。つまらないものであると誤解されがちです。

少し私の小学生の頃の話をさせてください。小学生の頃私は勉強が

大っっっっ嫌いでした。

勉強なんてなくなってしまえばいいのに。勉強なんて嫌いだ。そんなことをいつも思っていました。
そんな私がなぜ学校の教員になったのか。

それは高校生の時に1人の塾の先生と出会って勉強をすることの楽しさに気付かされたからです。
こんな話をすると、、、
いやいやそんなことはない

勉強に意味なんてない

そんなふうに言う人もいるでしょう。

今日はそんな人たちにこそ読んでほしい話です。

勉強に意味があると思う理由3つ

勉強を通して「考える」という武器を手に入れられる。

「考える」ということは人間が持っている最大の武器であると私は考えています。
教師をしていた時に子どもたちにこんな話をしました。

私:ライオンと人間ってどっちが強い?

子:ライオン!

私:なるほど

じゃあなんで人間はライオンに殺されずに生きていけるんだろうか

子:それは、道具があったり、あとは頭がいいからだね

私:そうだね。頭が良いからいろんな道具を作ったり考えたりして、生き延びてきたんだね。

歴史を考えてみると、人間は本当に頭の良い動物だと思います。
車を発明し、飛行機を発明し、冷蔵庫、テレビ、パソコン、スマートホン
考えられないような発明を次々としています。

こんなことを言うと

そんなこと言ってもその人たちは頭がよかったからだよ

こんなことを言う人がいるかもしれません。

もちろんそれもあるかもしれません。

しかし、それ以上に私はこの人たちは「考えること」を諦めなかった人だと思っています。

1人例を挙げましょう。

みなさんエジソンは知っていますか?

エジソンは生涯において実に1,300もの発明を行った、アメリカの発明家です。

特に電球の発明が有名ですよね。

エジソンは、竹のフィラメントを発明するのに実は

1万回失敗をしました。

それでも、挫折をせずに努力し続けた結果、成功につながりました。

そんな時彼は

「私は実験において失敗など一度たりともしていない。これでは電球は光らないという発見を今までに、1万回してきたのだ。」と語ったと言われています。

天才だと思われているエジソンですら1万回も失敗したんですね。

少し話がそれたので勉強の話に戻りたいと思います。

勉強も実はエジソンが繰り返してきた作業と同じです。

いやいや勉強とどこが同じなの!?と思う方もいるかもしれません。

でも勉強をすることとエジソンがやってきたことは私は変わらないと思っています。

勉強は「暗記」ではありません。

勉強はある意味で実験であり、ゲームです。

「暗記」ではありません。

Aという作戦を立てたら、どう言う反応が返ってくるか。これを考えるのが勉強です。

勉強に置き換えてもう少しわかりやすく説明すると例えば 

例えば歴史で以下の年号を覚えたいとき

1931年 満州事変

1932年 5・1・5事件

1937年 日中戦争

覚え方は2つあると思っています。

①歴史のストーリーを考えて年号を覚えていく

②語呂合わせでおぼえていく

1はいわゆる歴史の勉強で重視される点です。

しかし2は意外と覚えやすく覚え方としては

「193を一休さんという読み方をし1931年なら一休さん1人で満州事変

 1932年なら一休さん2人で5・1・5事件という様に覚えることができます」

実はこの覚え方をしていたのはかつての私の友人で、中学生の頃にその勉強方法を聞いたときに衝撃を受けた覚えがあります。ちなみにその彼は学年でいつもトップの方でした。

これはあくまで一例に過ぎませんが、勉強というのは

ただ真面目に覚えれば良い
と言ったものではありません。

Aという作戦を立てて勉強したらどういう結果が返ってくるのか。
それは自分にとって理解しやすい勉強方法なのか、そういったことを考えながら時に実験を繰り返しながら進めていくのが勉強なのです。

もし今この記事を読んでいるのが受験生で、こういった勉強方法を10個以上考えていないのであれば、

正直言って甘いです。

そしてどこかで勉強につまずく可能性があります。
勉強とは暗記すれば良いものではなく、日々試行錯誤して、どうしたら成績が上がるのか、それを考えるゲームです。

もう一個、勉強において考えるということについて例をあげたいと思います。
多くの学校や塾では「わかりやすい」授業が行われています。
ここでいう「わかりやすい授業」とは、先生が丁寧に教え、生徒がそれを聞いて学習することを指しています。

ではどうすれば良いのか。まずは「勉強に対する見方」を根本的に考え方を変えることです。
そもそも勉強において大事なことは何かというというと、「正しい努力」×「時間」です。日本では「努力するのが大事だよね」と言われ前者の「正しい努力」についてはあまり触れられないですが、大事なのは圧倒的に前者の「正しい努力」でありここは多くの生徒が見逃しているポイントです。(割合として99%の人はできていないです)

例えばこの問題

何時何分でしょうか?

答えは1時30分ですよね。

なんだ簡単じゃん。と思う方もいるかもしれません。

でもこういった簡単な問題でいわゆる「勉強ができる子」と「勉強が苦手な子」の差が出てきます。
どういうことか詳しく説明をします。

勉強が苦手な子はわからないと、学校の先生や塾の先生に丁寧に説明をしてもらいます。
そこで頑張って理解しようとして「わかった気」になります。

もしかしたらそこではわかっているのかもしれません。でもテストになるとできません。なぜだと思いますか?それは勉強において基本的には、同じ問題は出ないからであり、勉強において「暗記する」ということはさほど重要ではないからです。

いやいやそんなこと言っても勉強で暗記することは大事でしょ!という声がきこえてきます。もちろん大事です!ただし「暗記だけ」では勉強はできるようにならないのも事実です。逆に暗記に偏りすぎると応用が効かなくなります。

ではいわゆる「勉強ができる子」はどうしているのでしょうか。
勉強ができる子は「他に転用が効く」ように学習をしています。例えば先ほどの時計の問題

答えだけ見ると1時間半ですが、考え方を分解してみると、、、

①まず短い針を見る(1と2の間にあるからまだ1時だ)

②次に長い針を見る(6のところにあるな)

③計算をする(1目盛り5分だから5分×6=30分だ)

上記のような過程で計算ができるはずです。賢い子はこのようにきちんと
プロセスを分解して「言語化」をしています。

いやいや、いちいちめんどくさいし、やる意味あるの?
そう思われる方もいるかもしれません。でもやる意味は大いにあります。

なぜなら上記の様な考え方を使えば他の時計の問題も基本的には全て解けるからです。これが「応用が効く」ということです。

ある1個の問題を解いて解説を聞いて納得して終わり。これだと他に応用が効きません。

大事なのはこういった簡単な問題をいかに暗記せずに「応用できるか」を考えることです。こういった考え方を積み重ねていくと小学校高学年、中学生になった頃には、学力、考える力共に大きく差が出ています。

どうでしょうか。

ここまで話を聞くと勉強に対する見方が今までと変わってきませんか?

勉強とは考える力をつける上での道具になります。

その力は大人になっても生きます。
私は今、会社の経営をしています。わかりやすい言い方だと「社長」になります。
仕事の中では毎日、これでもかというほど考えます。

学習塾なら、どんな授業をしたら良いのか、どんな値段にしたら良いのか、どうしたら先生と生徒の良い関わりができるか、どうしたら満足してもらえるか、どうしたら塾を知ってもらえるか

何度も何度も考えて考えて考え続けます。
エジソンと同じです。

とにかく試行錯誤をするんです。

今、私自身がこう言った日々、試行錯誤できるのも、勉強を通して「考える」ということを積み重ねてきたからです。

勉強は自分の世界を広げてくれる。

勉強は自分の世界を広げてくれます。先ほどまで話したように、考える楽しさを教えてくれます。それ以外の良さとして、自分の世界を広げてくれるという良さがあります。

先程は算数の話をしたので今度は国語を例に挙げて話をしたいと思います。

私は国語を勉強したことで「映画」の面白さに気づくことができました。

どういうこと!?と思うかもしれません。

実は映画と国語は深くつながっています。

国語で物語文を読んだことはあると思います。

物語の中では「伏線」という考え方があります。後で述べる事のために、あらかじめほのめかしておく、話の筋のことです。

例えば

あの日、彼はポケットの中から黄色のハンカチを出して、額の汗を拭いた。これが私の初恋だった。彼とはそれきり合っていない。

・・・3年後。夏の暑い日に転校生が来た。彼は黄色のハンカチで、額の汗を拭いた。

こういうのを伏線と言います。
あまりうまい例えではないかもしれないですが、、、笑

国語で「伏線」という考え方を知ってから私は映画を見にいくたびに「伏線」はないかなと目を凝らして見るようになりました。それが後々わかった時に、最初の表現は最後のこの場面にいきてくるのかと感動を覚えることが多々あります。

このように勉強をしたことで、今まで自分が知らなかった世界や物の見方をすることができます。

シンプルに勉強は楽しい。

勉強は楽しいです。これがもしかしたら勉強をする1番の理由かもしれません。

子供の頃は勉強が大嫌いでしたが、今はとても好きです。

勉強が好きになったのはまぎれもなく、「暗記」することをやめ、ゲームをするように「勉強」をしたり、勉強をした結果新しい世界が広がることに気づいたからです。

そして大人になってからの勉強はもーーーーーーーっと楽しいです。

最後に 「勉強が世界を変えてくれた」

勉強は私の世界を変えてくれました。

勉強が嫌いだった頃の私は、何か外の世界に楽しいことがあり

「誰かが」自分の人生を楽しませてくれると思っていました。

でもそれは違いました。

誰も私の人生を楽しませてくれません。

人生を楽しくできるかは自分次第です。

勉強が楽しくなってから

いろいろな物事で工夫するようになりました。

考え続けるようになりました。

チャレンジするようになりました。

結果が出るようになりました。

世界が広がりました。

人生が最高に楽しい

そう言えるようになりました。

私が学生時代に出会った1人の先生のおかげで勉強の楽しさを知ることができました。

私自身もそんな勉強の楽しさを伝えられる大人になりたいと思い学習塾を始めました。

興味がある方はぜひご連絡ください。

自走塾HP(埼玉県さいたま市内):https://jisou-juku.com/

※オンラインでも受け付けているのでお気軽にご連絡ください。

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